「屁放き爺さん艶笑ニタニタ噺」
仙人に成り切れ無かった
「久米の仙人」のお噺
”女神・アフロデイーテの午睡”
或る日、修行を終えて神通力を得た「久米の仙人」が雲に乗って吉野から泉州の久米の里に帰る途中、河原で洗濯する女の太股を遠見した。忽ち、色心を興した仙人は折角、得た仙力を失って地上に落っこちて気絶をする。突然、天から降ってきた仙人を見た洗濯女は介抱するやら世話を焼くやら・・・・・。結局、天上界にも戻れない仙人は情の深い洗濯女と一緒に為って暮らす。高市郡に遷都の際、仙人も庸賦役、木材運びに従事していた。”仙人のくせに・・・”と云う嘲笑に発憤して、七日七夜の修行の末、神通力を取り戻し、木材を空を飛ばして運んで人々を助けた。
朝廷は、久米の里に免租田30町の寺領を与えて仙人を敬ったと云う。今も岸和田市久米田町に大池の畔に聳える久米田寺で在ると今昔物語は語る。
筆者も残り僅かな人生を、久米の仙人の様に大いに情深い美女と恋をし、人間味に満ち溢れた楽しい余生を全うしたいと思う。
「久米の仙人」を自称する屁放き爺さんが、二千五百年昔の絶世の美女と伝えられる美女西施{中国名では西子}を捜し求める旅を続ける道すがら、出遇った沢山の美女達の寝物語、古典に述べられる楽しいエロ噺、豊穣の女神様方の饗宴や神が下される美女達等々、スケベ爺さんが面白可笑しく書き列ねたのが此の「屁放き爺さん艶笑ニタニタ噺」輯”女神・アフロデイテの午睡”である。取り敢えず、何題かを此処に紹介させて頂くが、美女捜し寝惚け旅は未だ未だ、続けたいと思って居るし、”色惚けは更々、去り難し”で在る。。
まあ、一夜の慰めにお読み頂けたら幸いな事で在る。