そもそも、日本には文字は無かった。親から子へ、子から孫或いは、お爺さんやお婆さんから子供達が聞かされた昔話、村の言い伝えや先祖のお話が唯一、歴史を伝える手段で在った。
中国の南北朝時代、梁王朝によって編纂された「千字文」が、王仁博士によって朝鮮半島から伝えられて始めて、”文字という記録手段を知った”と考えても差し支えは無い。
歴史の記録が始まった。しかし、王朝が代わる事の無かった我が国、万世一系の天皇家のみが王朝で在る我が国に遺される歴史は、勝者が「己の正義」を記すことのみが許される歴史で在った。敗者には「如何に残虐で在ったか、如何に悪辣で在ったか」のみが記された。社会の片隅でひそと棲息せねば為らなかった敗者には、密かに語り伝える歴史つまり、「先祖の伝説の言い伝え」だけが許された。各地に伝わる「平家伝説」で在る。
筆者は、”日本の歴史は聖徳太子に始まる”と思う。思い付きだけに裏打ちされた仮説で在るが、筆者が建てた奇想天外な仮説をお聴き頂きたい。筆者は此の仮説を「フィーリング史学」と名付ける。
巻二、「日本誕生前夜」
(historyprologue.html)
巻三、「遣隋使・隋の文化に掛けた夢」
(history3.html)
巻四、「太子の夢の挫折と復活」
(history4.html)
巻一、「倭国研究仮説」
(wakokukennkyuukasetu.html)
巻二,「倭国の旅」(1〜5)
(wakokunotabi1.html)
巻三、倭国の人々」(1〜3)
(wakokunohitobito1.html)
巻四、「倭国の歴史」(1〜4)
(wakokunorekisi1.html)
巻五、「シルクロードとブックロード}
(history2.html)
Once Upon a Time For Japan Birth( Index)
巻一、「絲調之路一万キロを行く」
(history1.html)